「 Yasunoriaaca 加藤康則」 のブログ

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第 15 回 JBCF 石川サイクルロードレース

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第 15 回 JBCF 石川サイクルロードレースで野中竜馬が 10 位

阿曽圭佑が逃げに入りレースを組み立てる

●第 15 回 JBCF 石川サイクルロードレース 2016年7月17日開催
13.6km × 7 周回

●出場選手
阿曽圭佑
伊丹健治
阿曽光佑
野中竜馬
中西重智

18th July 2016

国内最高峰のサイクルロードレースシリーズ「J プロツアー」の 2016 年シーズン第 10 戦、 第 15 回 JBCF 石川サイクルロードレースが 7 月 17 日に福島県石川町・浅川町の周回コースで行われた。5 選手が出場した KINAN Cycling Team は、野中竜馬を先頭集団に送り込むことに成功、優勝争いに加わり、最終的に 10 位となった。

今シーズンは折り返しが過ぎ、後半戦の戦いが始まっている。チームは今年の国内初勝利を目指し、今大会が行われる福島県へと乗り込んだ。出場メンバーは、阿曽圭佑、伊丹健治、阿曽光佑、野中竜馬、中西重智の面々。

レースは、7km のパレード走行を経て、13.6km を 7 周回する 102.2km で争われた。ア ップダウンの連続で、平坦区間がほとんど見られないコースレイアウト。また、前回より 1 周回少なくなったことで、よりスピードに富んだ戦いになることが予想された。

正式スタートが切られると、まずは 3 選手が先行。だが、これは 2 周回目に入るとメイン 集団に吸収され、一旦ふりだしに戻る。その後も次々と逃げを狙ってのアタックが見られ るが、ベンジャミン・プラデスレベルテ選手(スペイン、Team UKYO)の動きに3選手が反応。この中に阿曽圭佑が加わり、4 人の逃げグループが形成される。

力のあるメンバーがそろった逃げグループは、メイン集団に対し最大で 1 分 20 秒のリー ドを築く。しかし、中盤に入ってメイン集団のペースコントロールが本格化すると、その差は徐々に縮小傾向に。タイム差が約 40 秒となったところでベンジャミン選手がメイン 集団へと下がったことにより、逃げグループの勢いが失われてしまった。一方、メイン集 団でレースを進めた KINAN 勢 4 選手は、集団内でのポジションを押さえながら、次なる展開に備えた。

メイン集団が逃げグループを吸収しようかというタイミングで、阿曽圭佑が他選手とともにアタック。結果的に 6 周回目に入り集団に捕まってしまったが、この動きによってアシスト陣の負担を減らし、エースである野中の力を温存させることができた。そして、ペースの上がったメイン集団に野中を送り込み、ラスト 1 周回の鐘を聞いた。

最終周回では、上りを利用してアタックが頻発する。野中もチェックに動き、一時 5 ~ 6 人とともに先行したが、後続から数選手が加わり 10 人の先頭集団となる。いよいよ迎えた最終局面。野中は集団の最後尾から前方をうかがう。

最終コーナーをクリアし、フィニッシュへは上りスプリント。ここで抜群の伸びを見せたのはベンジャミン選手。逃げ、スプリントと、レースを完全に席巻する走りで優勝を決めた。野中は必死のスプリントもあと一歩及ばず、10 位でのフィニッシュとなった。

この日、アシスト陣は野中のために集団内でのポジション確保や、阿曽圭佑を逃げへと送り出す動きで機能。全選手完走を果たし、中西が 46 位、阿曽圭佑が 50 位、阿曽光佑が 64 位、伊丹が 68 位となっている。

国内初勝利こそ次戦以降にお預けとなったが、エースとアシストとの連携が保たれており、 日本人選手だけでもレースを組み立てられることがここ数レースで実証されている。今後に控える大きなレースに向けた収穫として捉えることができそうだ。

KINAN Cycling Teamの次戦は、7月31日に行われるJBCF湾岸クリテリウム。前回勝利したレースでもあり、今年はチーム 2 連覇をかけて臨むこととなる。

第 15 回 JBCF 石川サイクルロードレース(13.6km × 7 周回)結果

1 ベンジャミン・プラデスレベルテ(スペイン、Team UKYO) 2 時間 40 分 12 秒

2 ホセ・ビセンテ(スペイン、マトリックスパワータグ) +0 秒

3 堀孝明(宇都宮ブリッツェン) +0 秒

4 ロイック・デリアック(フランス、ニールプライド・南信スバルサイクリングチーム)

+0秒

5 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +0 秒

6 山下貴宏(シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチーム) +1 秒

7 ハビエル・サラダペレス(スペイン、VICTOIRE 広島) +1 秒

8 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) +1 秒

9 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、Team UKYO) +2 秒

10 野中竜馬(KINAN Cycling Team) +3 秒

46 中西重智(KINAN Cycling Team) +3 分 39 秒
50 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +3 分 59 秒
64 阿曽光佑(KINAN Cycling Team) +7 分 5 秒
68 伊丹健治(KINAN Cycling Team) +12 分 15 秒

●監督・選手コメント

石田哲也監督

「(阿曽)圭佑が逃げに入り、野中で最後に勝負をする、よい形のレースになったのではないか。レースでどのように動いたらよいのかといった面は、選手それぞれと確認をしていきたい」

阿曽圭佑

「マークしていたベンジャミン選手がアタックしたので、それに合わせて動いたら逃げグループが形成された。有力なチームからそれぞれ逃げにメンバーを送り込んでいたので、 あと少し人数がいれば逃げ切れるチャンスがあったかもしれない」

伊丹健治

「圭佑が逃げに入るまでの間、(阿曽)光佑や中西がしっかりと前方のチェックに動いてくれていたし、逃げグループが形成されてからも集団が落ち着いていたのでレースとして進めやすかった。ラスト 2 周回はアシストしたというよりも、野中が自分から前へ行ってくれた感じになってしまったが、レース全体を見通してみると、チームの狙い通りだったのではないかと思う」

阿曽光佑

「1 ~ 2 周回目は苦しかったが、集団のペースが落ち着いたことで自分の調子も少しずつ整っていった。メイン集団が逃げを吸収した段階でもう少しアシストとして動けたらよかったが、体力的に厳しくなっていて思うようにいかなかった」

野中竜馬

「ラスト 2 周回までは余裕をもって走ることができていたが、最終周回の上り区間でアタックに反応した時点で少し脚にきてしまった。オールアウト気味になってしまって、最後のスプリントにうまく備えられなかった。チームとしてベストなレース展開ではなかったかもしれないが、逃げに圭佑が入ってくれたおかげで僕自身は途中まで楽に走ることができた」

中西重智

「序盤は周りのアタックをチェックしながら、自分たちの誰かが逃げグループに入れるよう動いた。中盤以降、メイン集団が逃げを追う定石の流れだったが、圭佑が捕まる直前にもう 1 回アタックしてくれたことで他チームに仕事をさせることができた。あの場面は圭佑ではなく、僕が動かないといけなかった。それができなかったあたりが課題だ」

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

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