ツール・ド・シンカラ 第7ステージ シジュンジュン-ダハルマサラヤ 133.8㎞
逃げた阿曽圭佑
ツール・ド・シンカラ(UCI Asia Tour 2.2 8月6日~8月14日)
8月12日 第7ステージ シジュンジュン-ダハルマサラヤ 133.8㎞
キナンサイクリングチーム出場選手
ジャイ・クロフォード
リカルド・ガルシア
マルコス・ガルシア
伊丹健治
野中竜馬
阿曽圭佑
現地コーディネーターのオザさんと
第7ステージは、序盤にアップダウンが続き、3級山岳をひとつ越えた後はゴールまでほぼ平坦。
スタート直後からアタック合戦が続き、30㎞付近で阿曽圭佑とサクソン・アーバイン(データ#3シスコレーシングチームP/Bスコディ)の2人が抜け出す。2人は協調してペースを上げ、メイン集団との差は5分以上まで開く。
残り30㎞地点で、先行する阿曽ら2人とメイン集団との差は5分40秒。このまま2人の逃げ切りかと思われたが、残り10㎞付近から2人の間でアタックの掛け合いが始まり、阿曽が脱落。阿曽は残り4㎞でメイン集団に吸収される一方、アーバインはその後独走してステージ優勝した。
メイン集団では、2位争いのスプリント勝負に野中竜馬がチャレンジ。残り200mで番手からまくりにかかるが、わずかに届かず4位に終わった。
キナンサイクリングチームの他のメンバーは無事に集団ゴール。リカルド・ガルシアの個人総合2位をキープして日曜の最終第8ステージを前に13日は休養日となっている。
僅差のハンドルの投げ合いの結果は4位
<第7ステージ 結果>
1位 サクソン・アーバイン(データ#3シスコレーシングチームP/Bスコディ) 3時間5分15秒
2位 ジャマリディン・ヌアドラント(シンガ・インフィニテサイクリングチーム) +19秒
3位 トーマス・フバード(データ#3シスコレーシングチームP/Bスコディ)
4位 野中竜馬
5位 ラストラ・パトリア・ディナワン(インドネシアナショナルチーム)
6位 ジョン・チュンギョ(コレイル・サイクリングチーム)
33位 リカルド・ガルシア +19秒
35位 マルコス・ガルシア +19秒
36位 ジャイ・クロフォード +19秒
65位 伊丹健治 +19秒
70位 阿曽圭佑 +3分40秒
<個人総合順位 第7ステージ終了時>
1位 アミール・コラドウズ(ピシュガマンサイクリングチーム) 22時間51分45秒
2位 ダディ・スリャディ(トレンガヌサイクリングチーム) +1分22秒
3位 リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム) +2分55秒
4位 ホセイン・レザ(ピシュガマンサイクリングチーム) +4分24秒
5位 ラヒーム・エマミ(ピシュガマンサイクリングチーム) +4分28秒
6位 モハンマド・ラジャブルー(ピシュガマンサイクリングチーム) +7分20秒
7位 マルコス・ガルシア +9分4秒
26位 ジャイ・クロフォード +26分29秒
47位 阿曽圭佑 +50分54秒
66位 伊丹健治 +1時間5分56秒
74位 野中竜馬 +1時間13分17秒
ウィリーして見せるリカルド・ガルシア
<選手コメント>
ジャイ・クロフォード
スタートから速いペースの時間が続いて、みんなが逃げようとしていた。ピシュガマンは逃げに行かないと話していて、お前は行かないのか?と聞かれたから、日本人が行くよと話した。
阿曽は逃げに乗ったけれど、アンラッキーだった。一緒に逃げたアーバインに良いように使われてしまったからね。でも良い経験になったと思う。野中のスプリントも良いチャレンジだった。チームとしては良い日ではなかったけれど、悪くない一日だった。
最終ステージは今日と同じように逃げが出来るレースになるだろう。
阿曽圭佑
最初からアタック合戦が続いてなかなか決まらない状態が続いていて、30㎞前後のところでアーバインと2人で抜け出せました。下りと平坦を全開で踏んでいたのでタイム差が徐々に開き、ラスト30㎞で5分40秒差だったので、これはいけると思いました。アーバインにこのままゴールまで行こうと言ったら勝負しろと言われ、ラスト10㎞過ぎたあたりから先頭交代のタイミングでアタックしてくるようになりました。最初は反応出来たけれど、2回目は足が残っていなくて反応しきれませんでした。逃げている間も、アーバインは余裕があるように見えました。
最終ステージも逃げが出来るだろうから、もう一回チャレンジしたいと考えています。
野中竜馬
最後の位置取りもぴたりとはまって、自分の中では冷静にまくりに行こうと考えていました。けれど合わされてしまって、届かないと思ったところに1人差されてしまって4位でした。今日のスプリントが自信になったので、最終日もまたチャレンジしたいと思っています。出来れば逃げて勝ちたいですね。
text&photo:Satoru Kato
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