ツアー・オブ・ジャパン(Tour of Japan, UCI Asia Tour 2.1)第6ステージ 富士山 11.4km
photo:Satoru Kato
(UCI Asia Tour 2.1 5月29日~6月5日)
2016.6.3 第6ステージ 富士山 11.4㎞
キナンサイクリングチーム出場選手
ジャイ・クロフォード
リカルド・ガルシア
ウェズリー・サルツバーガー
マルコス・ガルシア
野中竜馬
阿曽圭佑
ツアー・オブ・ジャパン6日目は、富士山ステージ。毎年このステージで綜合優勝の行方が見えてくる重要なステージ。キナンサイクリングチームも、この富士山ステージを重視し、シーズン当初から準備してきた。
コースは、ふじあざみラインの11.4㎞。通常の国際レースではあり得ない短距離のレースではあるが、標高差1200m、平均斜度10%、最大22%という激坂を登り続けるヒルクライムステージだ。特に後半は平均18%の登りが続き、力ある者だけをふるい落とす。
午前10時にスタートしたレースは、中盤を過ぎて動き出す。昨年優勝したミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズ・シャハルダリ)らイラン勢がペースをつくり、集団の人数を絞っていく。その後4人ほどが先行したところに、キナンサイクリングチームのマルコス・ガルシアら2人が追いつく。残り4㎞地点で、オスカル・プジョル(チーム右京)がアタック。これにイラン勢は反応できず、差は一気に30秒まで開く。マルコスが追走のペースを作る場面も見られたが、その後も差は開き、プジョルが先頭のままゴール。1分弱の遅れでマルコスが2位となった。
リカルド・ガルシアが2分55秒遅れの16位、ジャイ・クロフォードが5分45秒遅れの29位でゴール。阿曽圭佑、ウェズリー・サルツバーガー、野中竜馬の順にゴールして、全員翌日の伊豆ステージに進めた。
この結果、マルコスが個人総合順位で2位に浮上。チーム総合順位も、前日の6位から3位に上がった。
<第6ステージ富士山 結果>
1位 オスカル・プジョル(チーム右京) 38分48秒 17.6km/h
2位 マルコス・ガルシア +56秒
3位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズ・シャハルダリ) +1分10秒
16位 リカルド・ガルシア +2分55秒
29位 ジャイ・クロフォード 5分45秒
52位 阿曽圭佑 +10分32秒
62位 ウェズリー・サルツバーガー +13分09秒
80位 野中竜馬 +15分17秒
<個人総合順位 第6ステージ終了時>
1位 オスカル・プジョル(チーム右京) 13時間37分48秒
2位 マルコス・ガルシア +1分05秒
3位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズ・シャハルダリ) +1分14秒
16位 リカルド・ガルシア +3分14秒
24位 ジャイ・クロフォード +5分25秒
53位 ウェズリー・サルツバーガー +21分08秒
54位 野中竜馬 +30分14秒
79位 阿曽圭佑 +49分05秒
<選手コメント>
マルコス・ガルシア
自分のパフォーマンスとチームのサポートがとても嬉しい。でも少し残念なのは、今日勝てなかった事。プジョルはまだ僕より強かった。明日はトライするよ。
リカルド・ガルシア
今日はものすごくきつかった。スタートしてすぐに30人くらいの先頭集団になって、ペースも速くてそこからどんどん選手が遅れていく展開だった。たまらず遅れてしまったけれど、先頭の小さなグループが見えるところで走っていた。調子は悪くない。マルコスが2位でチーム総合も3位になったし、良い一日になった。
ジャイ・クロフォード
今日は自分にとっては失敗した日になってしまった。今までのステージでアシストしてくれた野中、阿曽、ウェズに恩返しが出来なくて本当に申し訳ない。でもチームに個人総合2位のマルコスがいる事はとても素晴らしい事。チームの成長のためにも良い結果で満足している。
阿曽圭佑
今日は、明日しっかり仕事をするためにセーブして走った。みんなに走る前から今日はすごいよって脅かされていたけれど、上げ過ぎないペースで淡々と登ったので、イジェンよりは楽に感じた。明日は全てのチームの攻撃を封じ込めるくらいの意気込みでいきたい。
ウェズリー・サルツバーガー
今日はみんなベストを尽くしたと思う。スタート時にジャイがペダルにクリートをはめるのに手間取っていたから、その後集団前方に送り込むためにフォローした。我々はチーム総合3位で、日本登録チーム最上位だ。熊野にはもっと良い状況で臨めると思う。
野中竜馬
今日は明日の事を考えたペースで登ったけれど、それでもきつかった。明日はイラン勢が総攻撃を仕掛けてくるだろうけれど、個人総合2位キープが最低目標。でも狙うのは逆転だ。
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