ツール・ド・シンカラ 第8ステージ ブキティンギ-パダン 145.9㎞
個人総合 表彰式 リカルド・ガルシアは3位
ツール・ド・シンカラ(UCI Asia Tour 2.2 8月6日~8月14日)
8月14日 第8ステージ ブキティンギ-パダン 145.9㎞
キナンサイクリングチーム出場選手
ジャイ・クロフォード
リカルド・ガルシア
マルコス・ガルシア
伊丹健治
野中竜馬
阿曽圭佑
9日間8ステージを終えた選手・スタッフと現地コーディネーターのオザさん
最終第8ステージは、ブキティンギから西スマトラ州の州都パダンまでの145.9㎞。途中、20.9㎞地点に標高1329mの超級山岳が設定されているが、スタート地点のパダンの標高が約900mあるので、実質的な高低差は400m程度。登った後は一気に下り、海岸にあるパダンまでは平坦。最後はパダン市内の海岸沿いに設定された6.5㎞の周回コースを6周してゴールする。
実質的に個人総合順位は決まっているものの、序盤の超級山岳への登りに向けてリカルド・ガルシアら総合上位3人を含む数名が抜け出し、集団はバラけた状態で山頂をクリアしていく。その後下りで4人が抜け出して先行。個人総合順位に影響しないメンバーだったため、下りきったところで集団はペースダウン。登りで遅れた選手もここで集団に復帰する。
レース終盤、ゴールのパダンを前にして、データ#3シスコレーシングチームP/Bスコディと、コレイル・サイクリングチームが集団を牽引して先行する4人を追う。しかし、最後の周回コースに入る前に両チーム共に牽引が崩壊。代わってキナンサイクリングチームが集団の前に出て牽引を開始する。
周回コースに入った時点でのタイム差は約2分。そこから徐々に差を詰めていき、2周目からはデータ#3シスコレーシングチームP/Bスコディも協力して追走。残り2周の時点で約40秒差まで詰め、最終周回のストレートで逃げを吸収する。最後は集団スプリントとなり、シャフル・マトアミン(トレンガヌサイクリングチーム)が優勝。このスプリント勝負に加わった野中竜馬は、行き場を失って前に出られず9位に終わった。
キナンサイクリングチームのメンバーは、逃げ集団の追走に力を使った阿曽圭佑や伊丹健治が集団から遅れてゴールするも、全員が完走。9日間8ステージのレースを終えた。
個人総合順位の上位勢はメイン集団内でゴールしたため、リカルド・ガルシアの総合3位が確定。優勝したアミール・コラドウズ(ピシュガマンサイクリングチーム)が、リーダージャージ、ポイント賞ジャージ、山岳賞ジャージの3賞を第4ステージ以降守り続ける強さを見せつけた。
ジャイ・クロフォードを先頭に最終周回へ
<第8ステージ 結果>
1位 シャフル・マトアミン(トレンガヌサイクリングチーム) 3時間16分57秒
2位 チェン・シェンリャン(アクションサイクリングチーム) +0秒
3位 ジャマリディン・ヌアドラント (シンガ・インフィニテサイクリングチーム)
4位 ジョン・チェンギョ(コレイル・サイクリングチーム)
5位 トーマス・フバード(データ#3シスコレーシングチームP/Bスコディ)
6位 ムイマン・アーフィン(KFCサイクリングチーム)
9位 野中竜馬
19位 リカルド・ガルシア
48位 マルコス・ガルシア
63位 伊丹健治 +2分28秒
67位 ジャイ・クロフォード +3分23秒
71位 阿曽圭佑 +4分31秒
<個人総合順位 第8ステージ終了時>
1位 アミール・コラドウズ(ピシュガマンサイクリングチーム) 26時間8分42秒
2位 ダディ・スリャディ(トレンガヌサイクリングチーム) +1分22秒
3位 リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム) +2分55秒
4位 レザ・ホセイン(ピシュガマンサイクリングチーム) +4分24秒
5位 ラヒーム・エマミ(ピシュガマンサイクリングチーム) +4分28秒
6位 モハンマド・ラジャブルー(ピシュガマンサイクリングチーム) +7分20秒
7位 マルコス・ガルシア +9分4秒
29位 ジャイ・クロフォード +29分52秒
48位 阿曽圭佑 +55分25秒
63位 伊丹健治 +1時間8分24秒
68位 野中竜馬 +1時間13分17秒
チーム総合2位の表彰を受けるキナンサイクリングチーム
<チーム総合順位>
1位 ピシュガマンサイクリングチーム 78時間35分9秒
2位 キナンサイクリングチーム +28分19秒
3位 セブンイレブン・サーバ・RBP +35分27秒
<山岳賞>
1位 アミール・コラドウズ(ピシュガマンサイクリングチーム) 78p
2位 ダディ・スリャディ(トレンガヌサイクリングチーム) 60p
3位 レザ・ホセイン(ピシュガマンサイクリングチーム) 51p
<ポイント賞>
1位 アミール・コラドウズ(ピシュガマンサイクリングチーム) 39p
2位 サクソン・アーバイン(データ#3スコレーシングチームP/Bスコディ) 36p
3位 リカルド・ガルシア
<選手コメント>
リカルド・ガルシア
総合3位で終われた事はとても嬉しい事だ。ここに来るまででかなり疲れていたけれど、レースをする中でコンディションを取り戻して行く事が出来た。チームはレース期間中を通してよく動けたと思うし、強いチームだと言う事を示せたのではないかと思っている。今後のレースでも強いところを見せ続けていけるようにしたい。
マルコス・ガルシア
チームとしては良い結果だったと思う。ステージ優勝や表彰台に乗れたし、リカルドの総合3位を守れた事も。次はジャパンカップに出るよ。
野中竜馬
今日の目標はリカルドの総合3位を守る事と、自分がスプリントで勝つ事でした。何事もなければリカルドの総合3位は確実に守れるので、自分のスプリントに集中しました。伊丹さんと(阿曽)圭佑とジャイ(クロフォード)さんで回してもらって、他のチームにも加わってもらってギリギリでゴール前に追いつけたけれど、行き場を失った感じになってしまいました。最低でも表彰台と自分に言い聞かせていたのですが、そこまで行けなくて申し訳ないです。
今回のシンカラでは、第7ステージのスプリントで良い形のイメージが掴めたので、今後もあの形に持ち込めるようにしていきたいと思っています。
伊丹健治
今回のシンカラは登りがきつくて苦しみましたけれど、自分の得意なコースで逃げにのって表彰台にも乗れたので、良かったと思います。チーム全体でも、毎ステージ誰かが表彰台に乗ったり、リカルドが総合3位になれたので良い結果が出せたのではないかと思っています。
阿曽圭佑
イジェンとフローレスで良いレースが出来たので、今回のシンカラでもチームとして何か出来ると思っていました。リカルドが総合3位になる事が出来ましたし、表彰台に乗ったステージも多かったので、良い結果だったと思います。
個人的には、シンカラに来る前のコンディションが良く、レースが始まってからも好調を維持出来ていました。第7ステージはあと少しで1位か2位というところまで行きましたが、そこで犯したミスを修正していけば、優勝も見えてくるのではないかと思っています。
石田監督
第4ステージでは、チームが発足して以来初めてリーダージャージを着てスタートする事になりました。今回のシンカラで一番厳しいコースだったので、守る事が出来れば自信になると思っていたのですが、相手(ピシュガマンサイクリングチーム)が強かったです。でも、序盤の第3ステージでリカルドが勝ってくれたおかげで、チームがまとまってくれたのは良かったと思います。
今シーズンは、国内レースやアジアツアーなどがまだ残っていますが、まずは今回の経験を活かしてツール・ド・北海道では総合優勝を狙っていきます。しいては、来年のツール・ド・熊野に繋げていく事が出来ればと考えています。
text&photo:Satoru Kato
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