ツール・ド・シンカラ 第6ステージ パダンパリアマン-サワルント 151.1㎞
3位でゴールしたマルコス・ガルシア(右)
ツール・ド・シンカラ(UCI Asia Tour 2.2 8月6日~8月14日)
8月11日 第6ステージ パダンパリアマン-サワルント 151.1㎞
キナンサイクリングチーム出場選手
ジャイ・クロフォード
リカルド・ガルシア
マルコス・ガルシア
伊丹健治
野中竜馬
阿曽圭佑
グルペット後方でゴールする野中竜馬と伊丹健治
第6ステージは、コースのほぼ中間に標高1132mの1級山岳がある151.1㎞。1級山岳の他にもゴール前10㎞ほどは勾配が急な細かいアップダウンが繰り返されるハードなコース。この日の結果で事実上総合成績が決まる。
スタート直後に20人の逃げ集団が形成され、その中にマルコス・ガルシア、リカルド・ガルシア、ジャイ・クロフォードの3人が入る。1級山岳への登りで、マルコスを含む4人が抜け出して先行。山頂をマルコスがトップ通過する。その後下りきったところで、後続との差が約6分まで開く。
先行する4人の中には、総合6位のモハンマド・ラジャブルー(ピシュガマンサイクリングチーム)が入っており、この時点でバーチャル3位。チームは逃げグループのマルコスにローテーションに加わらない事を指示し、リカルドがいる後続集団とのタイム差短縮を図る。一方後続集団では、クロフォードがペースアップを図り、総合2位のダディ・スリャディ(トレンガヌサイクリングチーム)も自分の順位が脅かされる事から追走に協調。タイム差は1分程度まで縮まる。
マルコスがローテーションに加わらなくなったことで協調が崩れた先頭集団では、マルコスとラジャブルーが牽制しあう一方で、ジャン・ジュング(コレイル・サイクリングチーム)とロイック・デリアク(シンガ・インフィニティサイクリングチーム)の2人が先行。最後はジャンが単独で先行してステージ優勝。ラジャブルーを振り切ったマルコスが3位に入った。
ゴールしたジャイ・クロフォード
リカルドは総合首位のアミール・コラドウズ(ピシュガマンサイクリングチーム)と、スリャディと共にゴールし、総合3位を死守。追走に尽力したクロフォードは36位。阿曽圭佑、野中竜馬、伊丹健治は、後方集団で完走して翌日に繋げている。
スタートアップのマッサージを受けるリカルド・ガルシア
<第6ステージ 結果>
1位 ジャン・ジュング(コレイル・サイクリングチーム) 3時間43分54秒
2位 ロイック・デリアク(シンガ・インフィニテサイクリングチーム) +4秒
3位 マルコス・ガルシア +33秒
4位 サクソン・アーバイン(データ#3シスコレーシングチームP/Bスコディ) +1分25秒
5位 マーク・ジョン・レクサー・ガレド(セブンイレブン・サヴァRBP)
6位 ホー・ブール(チーム香港チャイナ)
18位 リカルド・ガルシア +2分2秒
36位 ジャイ・クロフォード +6分20秒
56位 阿曽圭佑 +20分4秒
71位 野中竜馬 +20分4秒
72位 伊丹健治 +20分4秒
<個人総合順位 第6ステージ終了時>
1位 アミール・コラドウズ(ピシュガマンサイクリングチーム) 19時間46分11秒
2位 ダディ・スリャディ(トレンガヌサイクリングチーム) +1分22秒
3位 リカルド・ガルシア(キナンサイクリングチーム) +2分55秒
4位 レザ・ホセイン(ピシュガマンサイクリングチーム) +4分24秒
5位 ラヒーム・エマミ(ピシュガマンサイクリングチーム) +4分28秒
6位 モハンマド・ラジャブルー(ピシュガマンサイクリングチーム) +7分20秒
7位 マルコス・ガルシア +9分4秒
28位 ジャイ・クロフォード +26分29秒
46位 阿曽圭佑 +47分37秒
67位 伊丹健治 +1時間5分56秒
77位 野中竜馬 +1時間13分17秒
<選手コメント>
マルコス・ガルシア
厳しい登りのあるコースだったけれど、下ってからはチームの指示で前に出る必要が無くなったので、自分にとってはそれほど難しいレースではなかった。3位に入れた事は良かったと思う。明日以降はピシュガマンがコントロールして何人かが逃げるような展開になるだろう。
リカルド・ガルシア
今日は難しい展開だったので、総合3位を維持出来て良かった。これで総合順位はほぼ決まったと思うけれど、あと2日は上位二人の動きに注意しつつ、安全に走る事を考えてレースをしていきたい。
ジャイ・クロフォード
難しいステージだった。山岳で数名が先行して、その中に総合順位に影響しそうなピシュガマンの選手が入っていたので長い時間追いかけた。おかげでリカルドの総合3位を守った上、マルコスがステージ3位に入ってくれたので良い一日になった。ピシュガマンはとても強い。誰もが知っている事だけど、何もできないね。
残り2日は野中、伊丹、阿曽に逃げるチャンスがある。このレースには強いスプリンターがいないから、他のチームも逃げたがるだろうしね。
阿曽圭佑
チームのオーダーは、僕が逃げに乗ってマルコス、リカルド、ジャイの足を残す事でした。でも、登りでピシュガマンのアタックをチェックしていたら足が終わってしまいました。マルコスが逃げに乗って、一緒にピシュガマンの選手も行ってしまい、ジャイとリカルドが追走しなければいけないくらいタイム差がついてしまいました。僕が逃げに乗っていたら、リカルドとマルコスが疲れずに済んだのかなと。
ジャイさんには明日も明後日も逃げるチャンスはあると言われている。足も回ってきているので、気持ちを切り替えてやっていきます。
text&photo:Satoru Kato
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